2010年02月08日

玉蘭@桐野夏生

久しぶりの桐野夏生さん、読後調べると2001年の刊、少し前の本です。
ドラマ化(いつの話なのか不明・・・)されたようですが、全く知らず。

仕事も恋愛も行き詰まり、都会での生活に疲れ切っている主人公、有子、
状況を打破すべく、恋人に別れを切り出し、上海への留学をします。
1920年代に中国で船員をしていた有子の叔父質が幽霊??となって現れ、
有子と別れた恋人、質とその恋人浪子の4人の視点が今と昔を交錯しつつ
話が展開していきます。

女性であれば・・・いや女性に限らず、物事が上手くいかず、自暴自棄気味に
立ち止まることがあります。
その心境、心情の描写がやはり秀逸です!!
女性の強さと相反する弱さ、男性も同様、そして性差による狡さと計算。
当時の中国、上海と広東の町並みや人々の様子も目に浮かぶよう緻密に
描かれています。

人生ってどうなればいいのだろう??何が成功?何が失敗?
私から見れば十分に成功に値する有子も、常に挫折感に苛まれます。
人生の坂を転がり落ちているように思えるが、彼女はそう捉えていません。
どこまで行こうとも自分は自分、何も変えられない。変わらないから。

何だか主人公の気持ちがよく分かります。が、何かが引っ掛かります・・・
改めて、上手い作家さんだとしみじみ。とても面白かった!
本の詳細

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ラベル:桐野夏生
posted by honeybeeeee at 11:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 本の感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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