2010年04月08日

入らずの森@宇佐美まこと

コンスタントに本は読んでいますが、備忘録を失念しており、久々に。

初読の作家さん、おそらく数年前(初版時だと思われる…)に日経のレビューに
載っていたはず。
タイトルと大まかな内容のみが記憶にあり…図書館で見つけたため読みました。

未来を有望視されながら、怪我のため選手生活を断念した陸上選手の主人公は
とある山村で第二の人生、教職につきます。
その山村での生活と、森に住む物の怪…でしょうか、人間の邪悪な部分で増殖する
奇妙なものの話。

ちょっと興味深く話が展開していきます。
誰もが少しはあるダークな感情、それが複雑に交差して考えられないほどに
大きな暗さを生み出します。
村中を覆いつくす邪悪な生物に飲み込まれた人間たちは…
謎の解明のくだりはぐいぐいと引き込まれます。うん、面白かった!

自身の身辺は卒業、入学、進級と慌しく…その春らしい雰囲気には全く
そぐわない感がありますが。
久しぶりの小説、一気に読みました。
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ラベル:宇佐美まこと
posted by honeybeeeee at 11:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 本の感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年02月25日

ドイツ婦人のハーブ学@八木あき子

一時悩まされた花粉症と見紛う症状はすっかり落ち着いています。
例年の事ながら、これは何だろう???

家族の駐在でドイツに住んでいた著者によるドイツ(ヨーロッパ)での
ハーブ利用について、植物の薬効の発見から日常に根付いた活用方法を
まとめた本を読みました。
ドイツでメジャーな50種、まつわる歴史から効果の程、また具体的な
使い方までよく書かれています。
辞典ぽさがあまりなく、ハーブを活用しているドイツの医学博士婦人からの
伝聞をまとめてあるため、とてもわかりやすく読みやすいです。
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ちょっと印象に残ったものをいくつか。
ラベル:八木あき子
posted by honeybeeeee at 13:56| Comment(2) | TrackBack(0) | 本の感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年02月08日

玉蘭@桐野夏生

久しぶりの桐野夏生さん、読後調べると2001年の刊、少し前の本です。
ドラマ化(いつの話なのか不明・・・)されたようですが、全く知らず。

仕事も恋愛も行き詰まり、都会での生活に疲れ切っている主人公、有子、
状況を打破すべく、恋人に別れを切り出し、上海への留学をします。
1920年代に中国で船員をしていた有子の叔父質が幽霊??となって現れ、
有子と別れた恋人、質とその恋人浪子の4人の視点が今と昔を交錯しつつ
話が展開していきます。

女性であれば・・・いや女性に限らず、物事が上手くいかず、自暴自棄気味に
立ち止まることがあります。
その心境、心情の描写がやはり秀逸です!!
女性の強さと相反する弱さ、男性も同様、そして性差による狡さと計算。
当時の中国、上海と広東の町並みや人々の様子も目に浮かぶよう緻密に
描かれています。

人生ってどうなればいいのだろう??何が成功?何が失敗?
私から見れば十分に成功に値する有子も、常に挫折感に苛まれます。
人生の坂を転がり落ちているように思えるが、彼女はそう捉えていません。
どこまで行こうとも自分は自分、何も変えられない。変わらないから。

何だか主人公の気持ちがよく分かります。が、何かが引っ掛かります・・・
改めて、上手い作家さんだとしみじみ。とても面白かった!
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ラベル:桐野夏生
posted by honeybeeeee at 11:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 本の感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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